「美しく生きる」


もっとゆっくり自然を見つめて……
日常の中で花や草、緑をさわり、触れ、自然と対話できる自分であるように。さらに
自分を削ぎ落として木や花、自然に接し、見た目の良さだけでなく、今日このシーン
この空気を精一杯造り出してみましょう。
今の自分で精一杯出来ること……静かに感じて考えて、もっと自然を、空を見上げてみましょう。
自然の動きに耳を澄ませてみると、自然達が呼応していることがわかるのです。
それを感じながら、ドキドキしながら、感動しながら過ごしてみると、忙しいこんな時代だからこそ「美しく生きる意味とは」を自然が教えてくれるはずです。
見た目の美しさや、うわべのテクニックだけでは行き詰るものです。自然と向き合った時、自分がどのように反応するかを感じましょう。
生活の中で自分はどのような空気を送っているのか、回りがどのような空気を送ってくれるのかを感じましょう。時代の中であっと驚くようなことをするのではなく、自分の可能性ををひとつひとつ出して生きることこそ自分を成長させる原点なのです。
美しいものをたくさん見つけて下さい。
未熟かもしれないけれど心をこめて、心から押し出していく持続力こそ真の美しさへとつながるのです。ゆっくり丁寧に自分の美を押し出してみましょう。美しさが身の回りにあれば人はやさしくなれます。
いつもある画家の先生が「美しいものをたくさん見なさい。回りに美しいものをたくさん見つけられる人になりなさい。人はその美しさに支えられて成長するんだよ」とおっしゃった言葉を思います。
花、一輪水に浮かべる……それだけで空気は変わっていくのです。
人の根にあるやさしさ、人の愛、自分の愛、どう心で形で表現できるでしょう……
人は自分の癒しをほんの小さな美の中に見つけることが出来れば、心ゆるやかになり生活はイキイキとしてくるはずです。
今日、このシーン・空間を心ゆるやかに感じてくだされば幸いです。
この光と影が織りなす空間に身を置いて―――
あなたは何を感じてくださるでしょう……。

 

秋篠野 安生


 

21世紀は心の時代とも言われていますが、情報、モノ、溢れかえった世の中で
真の本物を見抜ける心、心の在り方とは?
めまぐるしく変化する時代の中でも流されず美しく凛として生きたい……。
その軸となる心の在り方をや美意識を高め、
「凛として、なお、たおやかに美しく生きる」というテーマの元に
2002年よりスタート致しましたセミナーシリーズ「美しく生きる」。
こちらは毎回さまざまなゲストをお迎えしてお話をうかがうトークセミナーです。

 

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